APDA/AFPPD AFPPD総会・高齢化視察事業
2025.4.27-28 マレーシア・クアラルンプール人口と開発に関するアジア議員フォーラム(AFPPD)並びにアジア人口・開発協会(APDA)は、4月27日にマレーシア・クアラルンプールでAFPPD運営委員会及び総会を開催しました。まず最初にAFPPD運営委員会において、武見敬三AFPPD議長がビデオメッセージを通じて、これまでの12年間の議長在任中にアジア地域および地球規模の課題の解決に向け、国会議員が変革の担い手となるためのビジョンを発展させてきたことに触れ、全ての関係者への感謝を述べました。その上で、次期議長として上川陽子衆議院議員(JPFP会長)を紹介しました。続いて、事務局の移転地決定のための投票が行われ、マレーシアが新たなホスト国に決定しました。
AFPPD総会では、上川陽子AFPPD新議長が、AFPPDが掲げる3つの柱(活力ある高齢化、ジェンダー平等と女性のエンパワーメント、若者への投資)の推進におけるAFPPDの継続的な役割を強調し、最も脆弱な立場にある人々を守るための法整備や包摂的な政策の実現に向け、各国の国会議員に行動を呼びかけました。続いて、Alexander Nanta Linggi公共事業大臣(AFPPD Malaysia議長)も、これらのテーマの重要性に賛同し、女性及び若者に対する教育と経済的機会の向上、高齢者のための充実した支援体制の構築、各国の連携の必要性を強調しました。総会の重要議題として、事務局のマレーシア移転の正式承認、任期満了に伴う新役員の選出、既存の3つの柱に対応する常任委員会に加え、「気候変動とグリーン経済」を4つ目の活動の柱として新たに設定し、それに対応する常任委員会の設置が承認されました。その他のセッションでは、AFPPD戦略計画(2023~25年)の進捗報告、タジキスタン、ネパール、インドネシア、ニュージーランドの代表議員による各国報告、並びにパートナー機関(UNFPA、IPPF、FP2030、PCAsia、FPA、FAPPA)による発表が行われました。
翌28日は、以下のマレーシアの取り組みを視察しました。
- 国家人口家族開発委員会(LPPKN)による少子化対策、妊産婦支援・産後ケアを含む女性支援施策。
- Ti-Ratana Welfare Societyによる高齢者の自立と社会参加を促す地域福祉活動。
- UNFPAプロジェクト:Research Institute on Ageing(My Ageing)による高齢化政策の最新研究。
本事業は、AFPPDマレーシアとの共催、日本信託基金(JTF)、国連人口基金(UNFPA)、国際家族計画連盟(IPPF)の後援を受けて開催され、アジア太平洋地域23か国から国会議員、政府関係者、国際機関、NGOなど約70名が参加しました。