10月11日、アジア人口開発協会（APDA）は、UNFPAアジア太平洋地域事務所（APRO）と国民移転勘定（NTA）に関するオンラインセミナー「あらゆる年代のために：世代間経済 － アジア国会議員との対話」を共催しました。卓越した専門家と現職大臣の発表に続き、活発な討議が行われました。本セミナーは、UNFPA APRO主催の政策立案者・実務者を対象としたNTA研修の一環として開催され、約35人のオンライン参加者（国会議員、人口開発国内委員会オフィサー、国連専門家等）に加え、タイ・バンコクの会場に参集した60名以上のNTA研修参加者が参加しました。日本からは、伊藤信太郎議員、堀内詔子議員が参加しました。

“NTAは、人口構造の変化や、世代間の所得再分配の仕組みが、社会経済をどのように変えていくのかを分析するツールであり、人口高齢化に適応するための戦略策定に有用である” － サン・ヒョプ・リー イースト・ウエスト・センター　ハワイ大学教授

“より多くの高齢者を支えるためには、子どもへの資本投資、労働年齢層の貯蓄の促進、ビジネスリーダーとしての女性の機会増進など、多方面からのアプローチによる早期投資と労働生産性の向上が必要である“ － アイシャト・モハメド・ディディ大臣（モルディブ国ジェンダー・家族・社会サービス省）

“日本の場合、高齢者の労働力が生み出す所得は、日本の実質GDPの3.2%～6%に相当する可能性がある。人工知能（AI）やロボットといったテクノロジーの助けによって、高齢者の労働力を促進できる” － 松倉力也 准教授（日本大学）

“高齢化と気候変動の課題は、今後なくなることはなく、備えていく必要がある” －エドゥアルド・クライン ヘルプエイジ・インターナショナル地域代表（モデレーター）

Inter Press Service (IPS)
With Planning Aging Population Could Result in a Silver Dividend
https://www.ipsnews.net/2022/10/planning-aging-population-result-silver-dividend/

■報告書（PDF）
国民移転勘定（NTA）に関するオンラインセミナー