インタビューINTERVIEW
世界の将来は、アフリカが、その人口が急増する中で、持続的に成長し、世界の原動力(エンジン)となれるかどうかにかかっています。そのためにも、ODAやTICADプロセスを通じた支援に加え、日本とアフリカがビジネスパートナーとして、ウィンウィンの関係を構築することが重要です。すでに民間企業の取り組みよって、目に見える形で成果が出ています。
例えば、ルワンダでは落雷による死傷者が多いことから、JICA事業として、音羽電機工業が避雷針及び雷害対策技術を提供し、落雷対策を行い問題解決につなげています。他にも、ウガンダなどでの手洗い習慣の推進により、衛生改善に貢献しているサラヤ株式会社、アフリカにおける事業展開を通じて長期的にその成長を支援している豊田通商株式会社、エチオピアで一部生産を行っている、岡山市に本社を置くアパレル企業のストライプインターナショナルなどがあります。私も日本・AUアフリカ連合(AU)友好議員連盟会長として、JICAや産業界とも連携しながら、多方面で応援をしています。
足元に目を向けると、私の地元である岡山県は「SDGs先進県」として、岡山市も「SDGs未来都市」として、SDGs達成に向け、先進的な取り組みを行っています。
特に、岡山大学は第1回ジャパンSDGsアワード(SDGs推進本部が選定、本部長は内閣総理大臣)の特別賞を受賞し、第2回では岡山市の山陽女子中学校・高等学校地歴部が特別賞を受賞するなど、行政・企業・地域住民の連携が非常に進んでおり、高く評価されています。こうしたグローバルな問題への関心をより一層高めるために、若い方々や教育現場を含め、地域住民の方々と共に取り組んでいます。
取材日:2020年9月 ※肩書は当時