APDA/AFPPD 人口と開発に関する議員活動支援事業:カンボジア
2025.5.12 カンボジア・プノンペン5月12日、アジア人口・開発協会(APDA)並びに人口と開発に関するアジア議員フォーラム(AFPPD)は、プノンペン市の国民議会内において「国際人口開発会議(ICPD)行動計画の推進に向けたカンボジア戦略枠組(2024–2030)に関するハイレベル政策セミナー」をカンボジア国民議会、カンボジア人口・開発議員連盟(CAPPD)、計画省と共催しました。本セミナーには、国会議員、22の省庁から構成される特別委員会の委員長・委員、政府関係者、国際機関代表など、約280名が一堂に会しました。
カンボジアは2024年、急速な都市化、人口高齢化、国内人口移動といった顕在化する人口課題に対応し、持続可能な人材育成を促進して全ての国民に包摂的な成長と公平な機会を提供することを目的とした「2024-2030カンボジア戦略枠組み(CSF)」を採択し、ICPD実施のための戦略枠組みを採択したアジア初の国となりました。
Khuon Sudary国民議会議長は開会挨拶の中で、本セミナーを、過去30年間にわたるカンボジアのICPD行動計画実施の進展、成果、そして課題を共有・検討するための重要なプラットフォームと位置付け、その上でCSFの目標達成に向けた行動強化を関係者に呼びかけました。また、CAPPD設立25周年に際し、その設立と発展を先導してきたMen Sam An CAPPD議長に対して、先見的なリーダーシップに対する深い敬意を表しました。さらに、Lork Kheng AFPPD副議長に対しては、本セミナーの開催にあたり、計画AFPPD、APDA、UNFPAといった主要パートナーとの連携を強化した貢献に対し、謝意を述べました。セッションでは、カンボジアにおける人口問題への対応にあたり、国際的な優良事例の活用、質の高い人口統計データの整備、分野横断的な連携、そして議会による行政監視の強化が不可欠であることが強調されました。
本事業は、日本信託基金(JTF)、UNFPA、国際家族計画連盟(IPPF)の協力の下で実施され、CAPPDからは、その設立を支援したJPFPとAPDAに対して謝意が表明されました。