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APDA/AFPPD ICPD30に関する国際国会議員フォーラム:持続可能な水資源と若者のための人口動態レジリエンス

2024.6.10-11 タジキスタン・ドゥシャンベ

6月10日、⼈⼝と開発に関するアジア議員フォーラム(AFPPD)並びにアジア人口・開発協会(APDA)は、タジキスタン国会との共催、国連人口基金(UNFPA)及び日本信託基金(JTF)の後援、国際家族計画連盟(IPPF)の協力により、タジキスタン・ドゥシャンベでICPD30に関する国際国会議員フォーラムを開催しました。「持続可能な水資源と若者のための人口動態レジリエンス」をテーマに、タジキスタン国会議長、同国副首相、駐タジキスタン日本国特命全権大使をはじめとする15カ国約450人が参集し、環境・人口問題に関する経験共有・意見交換を行い、対話を通じたネットワークの強化を図りました。

フォーラムは4つのセッションで構成され、セッション1では、人口高齢化や出生率低下といった人口動態の変化の中で、気候変動により様々な問題が悪化するとの認識が示され、気候変動に関する議論に若者が積極的に参画する必要性を強調しました。セッション2では、メガトレンド(社会に大きな影響を与える世界の動向)に対処し、この地域の人口動態レジリエンスを高めるための若者のエンパワーメントに焦点を当て、若者が教育から雇用に切れ目なく移行できるようなカリキュラムやインターンシップの機会をつくること、若者が魅力を感じる将来の展望を示すことなど、具体的な提案がなされました。

セッション3は女性のエンパワーメントに焦点を当て、介護などの無報酬労働は女性にとって大きな障壁となること、柔軟な雇用体制によって子どもを持つ女性が労働市場に参入できるようになること、また暴力やセクシュアル・ハラスメントから女性を守るためには適切な法的枠組みが必要であることが指摘されました。セッション4は、ICPDアジェンダと国会議員の役割を取り上げ、子どもから高齢者まで全ての人々の社会参加を促し、活躍の環境を整え、人々の意見を取り入れる上で、国会議員の役割が重要であることを確認しました。フォーラムの成果として、参加者は人口動態や環境の変化の中でレジリエンスを高めるために、立法措置の推進を求める宣言文を討議し、採択しました。

本フォーラムは、同市で開催された「『持続可能な開発のための水』国際行動の10年に関する第3回ハイレベル国際会議(6月10~13日)」のサイドイベントとして開催され、翌11日、フォーラム参加者はハイレベル国際会議にも参加し、他の参加者と活発な議論を交わしました。

■Inter Press Service (IPS)
Lawmakers Deliberate on ICPD30, Water Security at Tajikistan Conference

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