APDA セミナー:Well-beingの視点から考える「人口と開発」
2024.6.4 日本・東京公益財団法人アジア人口・開発協会(APDA)は、6月4日に都内で、セミナー「Well-beingの視点から考える『人口と開発』」を開催しました。冒頭、福田康夫APDA 理事長・元内閣総理大臣が開会挨拶を行い、続いて有識者による鼎談を行いました。また上川陽子 外務大臣が、Well-being に関する日本の発信、世界的な視点、ポストSDGsについて特別講演を行いました。
鼎談ではコロナ対策を例として挙げ、医療が寿命を延ばすことができても必ずしも幸福を保障するものではく、数値や統計だけに頼らず、個人の意思を尊重して一人ひとりが主体的な選択ができる社会をつくることこそが、人生を豊かに感じ、幸せを感じる気持ち、すなわちWell-beingにつながるのではないか、との指摘がなされました。そして各々のWell-beingが高まれば、創造性と社会性の向上につながり、社会の再活性化につながるのではないかとの展望が示されました。(詳細はE-Newsletter No.143 をご覧下さい。)
セミナーには、国会議員をはじめ、企業、メディア、有識者、学生等、対面70名・オンライン10名の総勢80名が参加し、各種メディアでも取り上げられました。参加者に実施したアンケートでは、67%が「とても良かった」、33%が「良かった」と評価し、「多様な議論を知ることができた」、「『しなければいけない』というニュアンスがあると幸福度が減る」、「日本の幸福度をどうしたら上げられるかを考えるきっかけとなった」、「自分を表現できる人がいる中で、できない人がいて、その人たちが存在価値を見出せず、幸福度などに影響していると考えた」といった様々なコメントが寄せられました。